グループを離れたメンバーたちは、新たな環境でいかにして自らの渇望を満たしていったのでしょうか。現在展開されている元キンプリ ソロ活動およびユニット活動の軌跡は、日本のボーイズグループの常識を塗り替えるものとなっています。
1. Number_iの爆発的躍進:国内市場の枠組みを粉砕
2023年10月に結成が発表された平野紫耀・神宮寺勇太・岸優太によるNumber_iは、2024年元旦のデビュー曲「GOAT」でその音楽的意志を露わにしました。全編にわたる本格的なトラップビート、高度なマイクリレー、アグレッシブなダンスコレオグラフィーは、従来の王道アイドル像を完全に脱ぎ去るものでした。
YouTube公開からわずか3日間で1,000万回再生を突破した同曲を皮切りに、彼らは世界最大の音楽フェス「Coachella 2024」の88risingステージへ電撃出演。全米のオーディエンスを前に堂々たる生パフォーマンスを披露しました。2026年現在も、海外プロデューサー陣とのコライトやアジアツアーの成功を重ね、日本のダンスボーカルグループとして類を見ないグローバル展開を進行させています。
2. 岩橋玄樹の孤高の歩み:メンタルヘルスと音楽性の調和
一足早く2021年3月にグループを卒業した岩橋玄樹は、パニック障害の治療と向き合いながら、自らのアイデンティティを音楽へと昇華させてきました。独立後は自身のファンクラブ「Fairytales」を設立し、アメリカ・ロサンゼルスに拠点を置いて現地のサウンドクリエイターとセッションを重ねています。
英語詞を主体とした爽快なインディーポップやR&Bテイストの楽曲をリリースし、自身の病気や苦悩を包み隠さず発信する姿勢は、国内外の多くのリスナーから深い共感を集めました。大企業の後ろ盾に頼ることなく、自らの足で歩みを進めるインディペンデントアーティストとして、岩橋の存在は極めて稀有な成功例と言えます。