長年にわたり雨風に晒されてきた施設の老朽化は、避けて通れない課題となっている。特にステージ屋根構造やバックヤード、バリアフリー対応の遅れは顕著であり、安全性の確保が最優先事項に掲げられた。東京都建設局が進める「日比谷公園再生整備計画」の一環として、野外音楽堂の機能強化とリニューアルが本格的なスケジューリング段階に入っている。
2023年に開催された「日比谷野音100周年記念事業」の熱狂が記憶に新しい中、関係者の間では改修に伴う長期休館への準備が進む。歴史ある佇まいを維持しながら最新の音響環境と安全基準をどう両立させるか。日比谷野外音楽堂の再整備は、単なるビルの建て替えとは異なる極めて繊細な舵取りが求められている。