開発コードネーム「プロジェクト F150」として極秘裏に進められた開発計画。当時のフェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼーモロが命じたのは、ブランドの未来を背負う完璧なマシンの創造だった。過去のF40やエンツォが築いた伝説を塗り替えるべく、社内のデザインチームを率いたチーフデザイナーのフラビオ・マンツォーニは、空力性能と美的造形の完全な融合に挑んだ。
風洞実験室で削り出された美しいラインは、一見すると彫刻のようでありながら、すべての曲面がダウンフォースを生み出す機能を果たしている。ピニンファリーナの手を離れ、インハウスのデザインセンターが主導した最初のスペチアーレとして、フラビオ・マンツォーニの手腕は世界中で絶賛された。