本作のアイコンとして今なお熱狂的な支持を集めるのが、捜査車両たちの存在だ。特に水谷豊演じる本城の愛車として登場した「バンデンプラ・プリンセス」は、その優美なクラシックフォルムで視聴者の度肝を抜いた。「走るロールスロイス」とも称された英国の気品漂う名車が、犯人を追ってサイレンを響かせながら疾走するギャップ。これこそが本作の真骨頂である。
ほかにもフォード・マスタングやローバー、ハイソカー全盛期の国産セダンなど、各キャラクターの個性に完璧にマッチした車両が画面を彩った。単なる移動手段を超え、登場人物の生き様や美学を雄弁に物語る「もう一つの主役」として車を演出した手法は、現在もカーマニアの間で語り草となっている。