ネット上やSNSでは「ムラシャンを使えばどんな髪でも白っぽくなる」「毎日使わないと効果が出ない」といった極端な情報が見受けられますが、これらは毛髪科学の観点から見ると正確ではありません。紫シャンプーの主目的は、髪を明るく脱色することではなく、ブリーチ後の毛髪に残るアンダートーン(黄色味)に対して補色である紫の色素を補い、視覚的に打ち消すことにあります。
したがって、ベースの明るさが14〜15トーン以上に達していない赤みの強いブラウン毛の場合、紫の色素を乗せても劇的な変化を実感することはできません。一方で、条件を満たしたハイトーン毛に対しては、嫌なギラつきや褪色特有のパサついた黄色味を抑え、柔らかなミルクティー系やプラチナ系の質感を劇的に長持ちさせる確かな効果を発揮します。
読者から最も多く寄せられる「毎日使うべきなのか?」という疑問に対して、カラーリストの多くは「週に2〜3回(2〜3日に1回)のペース」を推奨しています。紫シャンプーは洗浄力やコンディショニング成分がマイルドに設計されているものが多く、毎日連用すると頭皮の皮脂バランスが崩れたり、毛先に色素が過剰に蓄積して濁ったグレーや暗いトーンへと沈着(カラー沈着)してしまうリスクがあるためです。
また、効果を左右する「放置時間」の基準は塗布完了後「3〜5分」が黄金律とされています。染まりにくい太い髪質やハイブリーチ毛の場合は5〜10分程度置くケースもありますが、近年の高発色・高濃度タイプは長時間の放置によって青紫色がダイレクトに入り込んでしまうため、まずは3分から様子を見て微調整するのが失敗を防ぐ鉄則です。