批判や迷いの中で、新たな一歩を踏み出す職人たちも登場している。例えば、伝統的な本漆塗りや金箔押しの技法を一切妥協せず、サイズだけをA4サイズ程度に抑えたハイエンドなコンパクト仏壇が開発され、若い世代の購入者から高い評価を得ている。
さらに、インテリアに溶け込む上質な木材の選定や、LED照明を取り入れたモダンな意匠など、技術とデザインの融合が進む。長年培われてきた堅牢な木工技術や美しい塗装の技は、製品の形が変わっても決して損なわれることはない。祈りの場を現代の暮らしに引き戻す取り組みは、新たな顧客層の開拓に確実に結実しつつある。