ユニセフ批判の象徴としてネット上で語り継がれているのが、長年大使を務めてきたタレントのアグネス・チャン氏に関する噂です。「ユニセフの募金で豪邸を建てた」「寄付金で品川に豪華なビル(ユニセフハウス)を建てた」という言説が今なお散見されます。
まず、アグネス・チャン氏のユニセフ豪邸騒動の真相ですが、彼女の自宅は夫の事業収入や自身の半世紀にわたる芸能・文化活動、投資などの個人資産によって購入・建築されたものです。アグネス・チャン氏は日本ユニセフ協会大使およびユニセフ・アジア親善大使を完全無報酬のボランティアとして務めており、寄付金から個人的な報酬を得ている事実はありません。
次に、東京都港区高輪にある本部ビル「ユニセフハウス」についてです。展示スペースやホールを備えた立派な建物であるため批判の対象となりましたが、この建設費用は通常の寄付金を取り崩したものではなく、篤志家から寄せられた特定使途の遺贈寄付(遺産寄付)や建設積立基金によって賄われました。一般の支援者が子どもたちのために投じた募金がビル建設に流用されたわけではありません。