沢田研二を語る上で欠かせないのが、渡辺プロダクション時代に培われたバラエティ番組での圧倒的なコントセンスと、そこから生まれた志村けんとの深い絆だ。『8時だョ!全員集合』や『ドリフ大爆笑』での共演を通じ、二人は互いの才能を認め合う無二の盟友となった。
2021年に公開された映画『キネマの神様』は、本来志村けんが主演を務めるはずだった作品だ。悲劇的な急逝を受け、その遺志を継ぐ形で沢田研二が代役の打診を快諾。スクリーンの中で酒とギャンブルに溺れながらも映画を愛し続けるダメ男・ゴウを熱演した。かつて同じ時代を駆け抜けた盟友への深い敬意と絆が込められたこの作品は、今や邦画ファンならずとも必見の一作である。