日本の映画産業は近年、都市部を中心とした巨大なシネマコンプレックスの増設によって市場規模を拡大させてきた。しかしその一方で、地方の個人経営館や歴史的劇場は相次いで姿を消してきた歴史がある。そんな過酷な環境下にあって、宮崎県延岡市に位置するこの映画館が生き残ってきた背景には、徹底した地域密着型の経営戦略と、地元ファンとの深い絆が存在する。
地域のコミュニティスペースとして地域の記憶を語り継ぐ場でもある。単に興行収入だけを追うのではなく、街の文化的な灯火を守り続ける姿勢こそが、全国の映画ファンや関係者からも高く評価されている理由だ。