この巨大な虚名に風穴を開けたのが、ノンフィクション作家・溝口敦による徹底した調査報道だった。講談社が発行する『週刊現代』において連載された告発記事は、細木の過去の暴力団関係者との親交や、恐喝・脅迫まがいの過去、そして占術の剽窃疑惑に至るまで、タブーを恐れず白日の下に晒した。
連載は凄まじい反響を呼び、細木側は名誉毀損を理由に巨額の損害賠償を求めて講談社および溝口を提訴。法廷闘争は泥沼化したが、裁判の過程で提示された数々の証拠資料や証言は、記事の重要部分における真実性や相当性を裏付ける結果となった。この報道を契機に、アンタッチャブルと恐れられていた彼女のメディア支配力は急速に瓦解へと向かう。