競技会としての最高峰であるワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(World Barista Championship)や、スペシャルティコーヒー協会(Specialty Coffee Association)が定める厳格なスコアリング基準。これらはいまや業界の標準言語となったが、本プロジェクトが目指す地平はさらにその先にある。
スコアシート上の点数だけを追うのではなく、飲んだ人間の記憶に一生残るフレーバーのインパクトをどう生み出すか。彼らは生産地での収穫段階から農園とダイレクトに連携し、欠点豆の徹底的な排除と独自のエイジングテストを繰り返している。
カッピングテーブルに並ぶ液体の透明度は、過剰な加工に頼らない豆本来のポテンシャルを物語る。極めてクリーンな後味がもたらす余韻の長さは、まさに競技会トップランカーたちのクリエイティビティを日常のカウンターへ落とし込んだ結晶といえる。