こうした出会いの形態は、いまや一過性のブームを超え、巨大なビジネスとして定着した。かつてリアルイベントの草分けとして名を馳せたキコンパなどのイベントモデルから、現在ではCuddle(カドル)やHealmate(ヒールメイト)といった既婚者特化型のオンラインマッチングアプリへと主戦場が広がっている。
マッチングサービス産業が未婚者の婚活支援として社会的地位を確立する一方で、既婚者向けサービスは独自のアルゴリズムと厳重なプライバシー保護機能を武器に急激な課金収益を上げている。アプリでマッチングした男女がリアルの既婚者合コンで合流し、そこで生まれたネットワークがさらに別のクローズドなコミュニティを形成する。欲望はテクノロジーと融合することで、より洗練され、より不可視化されている。