指の毛脱毛を医療機関で受ける際、施術結果と快適性を大きく左右するのが「レーザー機器の選定」です。クリニックで主に使用されるレーザーは、大きく「熱破壊式(ショット式)」と「蓄熱式(SHR方式)」の2種類に分かれます。
指の産毛に対して近年主流となっているのが、蓄熱式ダイオードレーザーです。熱破壊式が高出力の単発レーザーで毛母細胞を一瞬で焼き切るのに対し、蓄熱式は低出力のレーザーを連続照射し、毛根よりも浅い位置にある発毛指令器官「バルジ領域」にじわじわと熱を蓄積させて破壊します。メラニン色素の多寡に依存しにくいため、指の細い毛に対しても安定した熱変性を与えられる点が大きなメリットです。
また、カウンセリングで多くの人が懸念する指脱毛が痛い理由は、指先の解剖学的構造にあります。手指は身体の中で最も知覚神経が密集している部位の一つであり、さらに皮下脂肪が極めて薄く、皮膚のすぐ下に骨(基節骨・中節骨・末節骨)が存在します。レーザー照射時の熱や衝撃波が骨にダイレクトに反響するため、「輪ゴムで強く弾かれたような鋭い刺激」や「骨の奥にズンと響く鈍痛」を感じやすいのです。
痛みに敏感な場合は、蓄熱式レーザーを選択するか、テスト照射の段階で照射レベルの調整や麻酔クリームの使用を相談するのが賢明なアプローチです。なお、手指だけでなく足の指の毛も同様に骨が近いため痛みを伴いやすい部位ですが、足指の毛は手よりもやや毛質が太いケースが多く、熱破壊式でも蓄熱式でも比較的早い段階で毛量の減少を体感しやすい特徴があります。