数々の名作を送り出してきた大石静の脚本は、緻密に計算されたサスペンスドラマの緊張感と、人間心理を深く掘り下げるヒューマンドラマの要素を見事に融合させている。週刊誌の裏側を描くスリリングな事件取材のプロセスと、登場人物たちの感情の揺れ動きが並行して描かれ、一瞬も目を離せない展開が続く。
テレビドラマ業界においても、コンプライアンスや倫理観が問われる現代だからこそ、「報道とは何か」「人のプライバシーにどこまで踏み込むべきか」という重厚なテーマが問いかけられた。エンターテインメントでありながら社会的批評性を持つ傑作だ。