重曹歯磨きの効果と危険性とは?歯科医が明かす歯が白くなる噂の真相に関する疑問や疑問点をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

ネット上には「重曹にクエン酸やレモン汁を混ぜると発泡してホワイトニング効果が倍増する」という極めて危険な自作レシピが出回っています。これは歯科学的に最も歯を破壊しやすい最悪の組み合わせです。

歯のエナメル質はpH5.5以下の酸性環境にさらされると脱灰(ミネラルが溶け出す現象)が始まります。クエン酸(pH約2.0)を歯に直接塗りつけると、歯の表面が急激に軟化し、無防備な状態になります。その柔らかくなったエナメル質の上から重曹の研磨粒子でゴシゴシと擦り上げれば、歯の表面がごっそり削り取られるのは自明の理です。

また、どうしても重曹を使用する際に「掃除用重曹」や「工業用重曹」を流用する人がいますが、これらは純度規定が低く、人体に有害な不純物や重金属が含まれている恐れがあります。口に含む場合は必ず日本薬局方の「薬用重曹」または「食品添加物グレードの食用重曹」を用いるのが大前提ですが、ペースト状にして歯ブラシで擦る行為自体がエナメル質研磨剤としての悪影響を免れません。