都内に自宅を構えていた仲本さんが、なぜ平日の朝に横浜市西区の路地を一人で歩いていたのか。その理由は、2012年に結婚した27歳年下の演歌歌手で妻の三代純歌さんの存在にありました。
純歌さんは事故現場から直線距離で100メートルも離れていない場所で、カレー店兼ライブバーを経営していました。当時、二人は生活スタイルの変化に伴い、目黒区の居酒屋兼住居から純歌さんが横浜の店舗付近に新たな拠点を移しており、仲本さんも横浜の拠点と目黒を行き来する日々を送っていたのです。
しかし、事故発生直前の2022年10月上旬、一部週刊誌が「仲本工事がゴミ屋敷に置き去りにされ別居状態にある」といった扇情的なスクープを掲載した直後でした。この報道が伏線となり、事故発生当日のSNSやネット掲示板(5ちゃんねる、知恵袋、Xなど)では凄まじいリアクションが渦巻きました。
ネット上には「なぜ80歳を超えた仲本さんを一人で外出させたのか」「奥さんはどこで何をしていたのか」といった三代純歌さんに対する苛烈な個人攻撃やバッシングが殺到。事故直後の純歌さんの憔悴しきった会見やコメントも切り取られ、憶測による誹謗中傷が加熱する事態となったのです。
この異様なネット世論に対し、ザ・ドリフターズの盟友である加藤茶さんや高木ブーさん、そして生前の仲本さんをよく知る仕事仲間たちは深く心を痛め、静かに故人を悼むよう呼びかける声明を出すなど、悲劇の外側で深刻な情報被害が拡大していきました。