中附を語る上で最大のシンボルとなっているのが、「私服通学・頭髪自由・自主自律」を柱とするリベラルな校風です。校門をくぐると、ブレザー風の「なんちゃって制服」を着こなす生徒から、カジュアルなストリートファッション、色鮮やかなヘアスタイルの生徒まで、多様性に満ちた光景が広がります。
しかし、取材に応じた卒業生や保護者の証言からは、その華やかなイメージの裏にあるシビアな日常が浮かび上がります。
「中学から入学した当初は、あまりの自由さに驚きました。校則による縛りがない分、授業の予習復習や提出物の管理はすべて自己管理。『誰も注意してくれないからこそ、自分でブレーキを踏まなければ一瞬で成績が落ちる』という独特の緊張感がありました」(2025年卒業生・中央大学法学部進学者)
学校側は生徒を一人前の大人として扱うため、手取り足取りの学習管理は行いません。この「大人扱い」を心地よい自立の機会と捉えられる生徒にとっては理想郷ですが、自己コントロールが苦手な生徒の場合、学習習慣が崩れ、気がついたときには希望学部の推薦枠から脱落しているという厳しい現実も存在します。