読書感想文に関して、生徒や保護者の間で根強く信じられている誤解がいくつかあります。その代表例が「ページ数の多い長編小説や、古典名作を読んだ方が内申点やコンクールで有利になる」という思い込みです。
しかし、これは完全に誤った認識です。実際の審査現場において、審査員が最も嫌うのは「本の内容を理解しきれず、ネット上の要約を切り貼りしたような中身のない長文」です。むしろ、100ページ前後の読書感想文向け短編小説であっても、たったひとつの場面を深く掘り下げ、自身の日常生活と鋭く結びつけた文章の方が圧倒的に高い評価を獲得します。
また、「アニメ化・映画化された作品やライトノベルは禁止されている」という噂も散見されますが、学校側から特段の指定がない限り、自由図書としての選択自体は問題ありません。ただし、ライトノベルやエンタメ特化の作品はストーリー展開が早い反面、「内面的な葛藤」が薄い場合があり、原稿用紙の規定枚数(中学校の部では一般的に原稿用紙5枚・2,000字以内)を埋めるのに苦労するリスクがある点には注意が必要です。