中嶋朋子の家族を語る上で欠かせないのが、長男である西村成忠(にしむら なるただ)氏の存在です。
成忠氏は1998年11月生まれ。彼の名が全国に知れ渡ったきっかけは、シリーズ完結編となったドラマ『北の国から 2002遺言』でした。中嶋演じる蛍の息子・快(かんた)役として、当時わずか3歳にして実の親子共演を果たしたのです。倉本聰氏が描くリアルな世界観のなかで、母親に抱かれて眠る幼子の無垢な表情は、多くの視聴者の涙を誘いました。
しかし、成長した成忠氏は「母の七光り」に安住することを選びませんでした。思春期を迎えた彼は英語学習や身体訓練に励み、アメリカへの留学を決断。現地の厳しい環境でコンテンポラリーダンスや演劇の基礎を徹底的に叩き込みました。
帰国後は、舞台や映画、パフォーマンスアートの現場で実力本位の活動をスタート。20代後半を迎えた現在も、母・中嶋朋子とは異なるアプローチで、自らの肉体を通じた表現の世界を切り拓いています。親子の関係性についても、依存的な庇護関係ではなく、同じ表現者として批評し合える対等な間柄であることが伝えられています。