アパレルや日用品を買い揃えるだけであれば、スマートフォンを数回タップすれば済む時代だ。この不可避な波に対し、現地では店舗面積の大胆な再編が行われた。物販スペースを圧縮し、その跡地に突如として現れたのは大型のアウトドアアクティビティゾーンや本格的なインドアスポーツ施設だ。
現地を歩くと、かつて衣料品が並んでいたエリアでクライミングを楽しむ子どもたちの歓声が響く。隣接するカフェスペースでは、地元産のコーヒーを手にリモートワークに励む人々の姿も珍しくない。物を持ち帰る場所から、時間と体験を消費する場所へ。商業施設の生き残りをかけた地殻変動が、ここではすでに日常の景観となっている。