前髪のセルフカットで最も多い失敗は、「切り落とす位置の迷い」と「毛束の取りすぎ」から生じます。これらを防ぐために最初に行うべき工程が正確なブロッキングです。
まずは髪が完全に乾いた自然な状態で、センターパート(真ん中分け)を作ります。次に、頭頂部手前のトップから「目尻のやや外側」を結ぶ三角形を取るのが、ワイドバングの幅の決め方における基本ルールです。通常のフルバングが「黒目の外側」を基準にするのに対し、ワイドバングは目尻からこめかみの中間あたりまで三角形の底辺を広げます。このとき、余計なサイドの髪は必ずヘアクリップやダッカールでタイトに留めておきます。
カットに入る際は、一気に横へハサミを入れるのは避けてください。前髪を「中央」「右サイド」「左サイド」の3ブロックに分け、まずは中央から長さを決めます。ハサミの刃を斜め45度の角度(縦バサミ)で細かく入れ、理想の長さよりも5ミリほど長めに設定するのが失敗しない切り方の鉄則です。中央のラインが決まったら、左右のサイドを中央に合わせて平行、またはゆるやかなアーチ状に繋げていきます。