凄惨な事件から歳月が経過した今、足立区鹿浜のアパート現場はどのような佇まいを見せているのでしょうか。
現場アパートの現況と不動産取引のリアル
現地を取材すると、事件現場となったアパートは外装の一部改修やリフォームが行われたものの、建物自体は現存しています。不動産業界の告知義務(心理的瑕疵)に基づき、賃料は周辺の相場である1K・6万円台から大きく割り引かれた3万円台後半から4万円前後で募集された履歴が確認できます。 近隣住民は当時の様子をこう振り返ります。 「パトカーの赤色灯が路地を真っ赤に染めていた夜の光景は今でも忘れられません。ただ、普段の鹿浜はトラックの往来こそ多いものの、ごく普通の静かな住宅街です。あの部屋だけがぽっかりと時間を止めてしまったかのようでした」
足立区鹿浜の治安に対するネットの反応と地域住民の実感
事件直後から大手掲示板(5ちゃんねる)やSNS、Yahoo!知恵袋などでは、足立区鹿浜の治安とネットの反応が過熱しました。「足立区はやはり物騒だ」「治安に不安がある」といったステレオタイプな書き込みが相次いだのも事実です。 しかし、実際の犯罪統計データを精査すると、足立区が2008年から推進してきた「ビューティフル・ウィンドウズ運動」等の成果により、区全体の刑法犯件数は過去最悪期から半減以下にまで激減しています。本件のような親族・知人間による密室殺人事件は、地域の街頭犯罪や治安の悪化とは根本的に異なる性質のものであり、ネット上の風評と現場の実態には明確な隔たりが存在します。