最後の女性天皇・後桜町天皇の真実|即位の理由と知られざる院政の功績の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。
皇位継承を巡る議論において、頻繁に混同されるのが「女性天皇」と「女系天皇」の概念です。日本の歴史上、推古天皇から後桜町天皇に至るまで8人10代(2人が重祚)の女性天皇が存在しましたが、歴史学上の客観的事実として、これらは全員が例外なく「父方に天皇の血を引く男系の女性」でした。
後桜町天皇も父が第115代・桜町天皇であり、男系女子として即位しています。母方のみに皇統を持つ「女系天皇」は歴史上一度も存在したことがありません。歴代の女性天皇は、皇嗣(皇位継承者)が幼少である場合や、皇位継承を巡る激しい政治抗争を避けるための「中継ぎ(ワンポイント)」としての役割を担い、生涯独身を貫くか、あるいは天皇崩御後の皇后が即位する形が取られました。
代数・天皇名在位期間・時代父(男系血統の証明)即位の背景・歴史的役割第33代 推古天皇592年 - 628年(飛鳥)欽明天皇崇峻天皇暗殺後の混乱収拾。聖徳太子を摂政に登用。第35代 皇極天皇
(第37代 斉明天皇)642年 - 645年
655年 - 661年(飛鳥)茅渟王(敏達天皇の孫)乙巳の変・大化の改新期の激動に対応。重祚。第41代 持統天皇690年 - 697年(飛鳥)天智天皇天武天皇崩御後、孫の文武天皇即位まで政権を主導。第43代 元明天皇707年 - 715年(奈良)天智天皇文武天皇急逝に伴い、聖武天皇成長まで平城遷都を断行。第44代 元正天皇715年 - 724年(奈良)草壁皇子(天武天皇の皇子)史上唯一の母娘継承。聖武天皇即位までの確固たる中継ぎ。第46代 孝謙天皇
(第48代 称徳天皇)749年 - 758年
764年 - 770年(奈良)聖武天皇道鏡擁立など政変を経験。これ以降近世まで女性即位が途絶。第109代 明正天皇1629年 - 1643年(江戸)後水尾天皇紫衣事件に伴う徳川幕府への対抗として急遽即位。第117代 後桜町天皇1762年 - 1771年(江戸)桜町天皇桃園天皇の急逝を受け即位。退位後も光格天皇を補佐。