現代の住まいづくりにおいて、玄関のアクセシビリティ向上は最優先課題の一つとなっている。国土交通省が推進する住宅政策やバリアフリー新法の理念が広く浸透する中、単に段差を完全になくすフルフラット設計だけでなく、あえて安定したステップを設けるアプローチが見直されている。
土間から床までの高さを無理にスロープ化すると、玄関内に広大な面積が必要になる。しかし、奥行きを十分にとったステップを配置すれば、限られたスペースでも無理のない動線が確保できる。昇降時だけでなく、腰を掛けてゆっくりと靴を脱ぎ履きするベンチ代わりとしても活用できるため、子育て世帯からシニア層まで全世代に恩恵をもたらす。