配信者が叫び立てた刺激的なエピソードの数々は、いざ司法の場へ持ち込まれると、その大半が砂上の楼閣に過ぎなかった。東谷義和(ガーシー)元被告が動画プラットフォーム上で展開した過激な中傷は、閲覧数と金銭的利益を最大化するために著しく誇張・歪曲されたものだったと法廷で認定されている。
公判記録を精査すると、具体的な証拠は何一つ提示されていなかった。曖昧な伝聞や私怨を交えた誇張表現を「絶対的な裏情報」としてパッケージングし、リスナーの好奇心を煽っていた手口が如実に記録されている。綾野剛氏に対する私生活の疑惑や違法行為を示唆する発言についても、裏付けとなる客観的証拠は皆無であり、私的な感情に基づく一方的な攻撃であったことが白日の下に晒された。
虚実が入り乱れたネット空間では、一度放たれた悪意の矢を回収することは極めて難しい。だが、厳格な証拠調べを経た法廷の結論は、暴露内容の信憑性を根底から否定するものだった。