現在の大相撲本場所において、懸賞金は1本当たり7万円(税込換算での企業出資ベース)と定められている。だが、勝った力士がその場で7万円すべてを懐に入れられるわけではない。この7万円は明確に3つの用途へと分割される。
まず1万円は、日本相撲協会への事務手数料および土俵維持費として控除される。懸賞旗の制作補助や取り組みの運営管理費に充てられる経費だ。残る6万円のうち、土俵上で勝ち力士に手渡される熨斗(のし)袋に入っている現金は「3万円」。そして残りの「3万円」は、力士本人の名義で日本相撲協会が一時的に預かる「納税充当積立金」へと回される。つまり、ファンの目に映るあの分厚い封筒の実態は、1本当たり額面の約43%、現金3万円の集積なのだ。