1980年代半ば、日本のテレビ局は空前のバラエティ狂乱時代を迎えていた。『笑っていいとも!』や『世界まるみえ!テレビ特捜部』などの人気番組には、毎晩のように異国の顔ぶれが並んだ。ケント・ギルバート、チャック・ウィルソン、デーブ・スペクター。その競合ひしめく中で、独特の親近感と爆発的なインパクトを放ったのが彼だった。
手で眼鏡を前に引っ張るシンプルな一発ギャグ。「メガネビヨーン」のフレーズとともに小学生の間で爆発的に流行した。理屈ではない。難解な政治批評でもない。圧倒的なサービス精神と、威圧感を一切感じさせない柔らかなキャラクター設定が、当時の視聴者の懐にすんなりと入り込んだのだ。