テレビタレントとしての華々しい活躍の裏で、本業である落語に対する情熱は一度たりとも衰えることはなかった。彼が打ち立てた金字塔、それが300本を超える「創作落語」の執筆である。
古典落語の敷居の高さを打ち破り、現代人の悩みや日常の可笑しみをテーマにした噺を次々と発表。ゴルフ、夫婦関係、ビジネス、高齢化社会など、誰もが共感できる題材を落語のフレームワークに落とし込んだ。古典の骨組みを守りつつ、フレーズの端々に現代的なセンスを滑り込ませる手法は、古典至上主義だった当時の落語界に激震を与えた。今や彼の生み出した作品群は、若手落語家たちがこぞって演じる新たな「平成・令和の古典」として定着している。