どれほど機嫌をとっても、子供は突然予想もしない方向へ頭を動かす。日本小児科学会が発信する事故予防の知見においても、家庭内での刃物による不慮の事故は一瞬の油断から生じると警告されている。セルフカットを行う際は、ハサミを開いたまま子供の顔周りに近づけないという基本動作の徹底が不可欠だ。
親の指をガード代わりに使い、切る毛束を指で挟んでその外側をカットする「フィンガーブロッキング」を習慣化することで、万が一子供が急に動いても刃先が直接頭皮や耳に触れる事故を防げる。また、機嫌が悪い日や眠気がある時間帯は絶対に無理をしないこと。「今日は前髪の右半分だけ」と割り切る心の余裕こそが、育児における安全管理の基本となる。