価格設定のあり方も変わった。航空券やホテルで一般的だったダイナミック・プライシング(変動価格制)が、今や街の定食屋や居酒屋のランチメニューにまで浸透している。12時台のピーク時には通常価格、あるいはやや高めの設定であっても、13時半を過ぎて空席が目立ち始めると、周辺にいる検索ユーザーに対して限定の割引オファーが即座に配信される。
「今から15分以内の入店で20%オフ」といった時限式オファーは、歩行者の足を自然と店へと向かわせる。安く食べたいユーザーと、食材ロスや空席を避けたい店舗。双方の利害がテクノロジーによって美しく一致する瞬間だ。