1点リードで迎えた8回裏、フィリーズが怒涛の反撃を見せる。連打でノーアウト一、二塁の絶好のチャンスを作り出し、球場のボルテージは最高潮に達した。
ここでカージナルスベンチが動く。迷わずセットアッパーをマウンドへ送ると、内野陣には前進守備ではなく併殺狙いの位置取りを指示。後がない状況でのリスクを恐れない采配だ。
救援投手は代打の打者を注文通りのショートゴロに打ち取り、圧巻のダブルプレーを完成させた。続く後続も力で押し切り、無失点でピンチを脱出。指揮官の決断力と、それに応えた選手たちの集中力が噛み合った瞬間だった。