この「焼く」という発想は、日本国内にとどまらずグローバルなガストロノミー界にも波及している。Netflixの話題のドキュメンタリー番組『Chef's Table』などで特集される新世代の料理人たちは、クラシックな和食の技法に自由な解釈を加え、世界中の美食家を驚かせてきた。
そば粉が持つナッツのような香ばしい風味は、欧米のシェフたちにとっても極めて魅力的な食材だ。フライパンでこんがりと焼き色をつけた麺に、トリュフオイルや熟成チーズ、あるいは濃厚な鴨のコンソメを合わせるようなイノベーティブな一皿が、パリやニューヨークの最先端レストランで次々と誕生している。