教習車の死亡事故はなぜ防げなかった?助手席指導員の限界と法的責任とは一体何なのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

教習中の死亡・重傷事故は頻繁に起きているわけではない。警察庁交通局交通事故統計や警察庁ウェブサイトで公表されているデータを見ても、指定自動車教習所の公道教習における重大事故の発生割合は全体から見れば極めて低い数値だ。

しかし、過去の交通事故報道を分析すると、リスクが極端に集中する「危険区域」が存在することが見えてくる。特に見通しの悪い交差点、交通量の多い幹線道路への合流、走行速度の速いバイパス道路などだ。仮免許取得直後の教習生は空間認知の余裕がなく、周囲の交通流に呑み込まれてパニックを引き起こしやすい。