お笑い・バラエティ業界における料理企画といえば、これまではプロの料理人による指導や、完璧なレシピ手順に沿ったタレントの挑戦が定番だった。しかし、大悟が提示したのはその真逆。計量カップは一切使わない。油の量も、調味料の投入タイミングも、すべて「今、これが欲しがっとる」という勘だけが頼りだ。
この一見破天荒なスタイルが、なぜここまで人々を惹きつけるのか。最大の理由は「理にかなった素材の組み合わせ」にある。バター、醤油、砂糖、みりん、そして隠し味としてのチップス類や濃縮調味料。居酒屋で長年旨い酒と肴を愛してきた大悟だからこそ知る「人間が直感的に欲するウマみ」のツボが、正確に突かれているのだ。フード・グルメ業界のマーケターも「SNS時代のタイムラインで最も空腹感を刺激する視覚効果とストーリー性を持っている」と分析する。