飯田洋輔の代名詞とも言える『オペラ座の怪人』。醜さと孤独、そして激しい愛に焦がれる怪人の苦悩を、彼は卓越した歌唱技術と深みのある芝居で表現し尽くした。また、『レ・ミゼラブル』をはじめとする海外の名作ミュージカルが描く普遍的な人間ドラマに対しても、彼は常に深い敬意と洞察を持ってアプローチを続けている。
彼の歌唱は単に「歌が上手い」という領域を遥かに超えている。言葉の一つひとつに情念を込め、セリフと歌の境目を失わせるような自然な感情の横溢。それこそが、彼が長年培ってきた舞台芸術の極致であり、観客が劇場に足を運びたくなる最大の理由なのだ。