紙面から解き放たれた映像化作品においても、それぞれの時代を代表するエポックメイキングな表現が試みられてきた。崔洋一監督が手がけた実写映画『カムイ外伝』では、主演の松山ケンイチが過酷なアクションに挑み、孤高の忍びが抱く圧倒的な孤独感と刃の冷たさをスクリーンに焼き付けた。
対照的に『TVアニメ『ゴールデンカムイ』』は、アニメーションならではのテンポ感と緻密な色彩設計を駆使し、北海道の厳しい大自然とキャラクターたちの濃密な人間ドラマを立体的に再現した。実写とアニメという異なるメディアでありながら、双方とも「肉体の痛み」と「生きる執着」を逃げずに描写している点において、深い共通項を見出すことができる。