生と死が隣り合わせの状況で繰り広げられるアクションシーンの構築においても、両作は突出したオリジナリティを誇る。『カムイ外伝』における飯綱落としや変幻自在の忍術は、物理法則や生物学的ロジックを取り入れたリアリズムによって説得力を得ていた。
一方で『ゴールデンカムイ』は、日露戦争帰りの軍人や脱獄囚、新選組の残党らが入り乱れる壮絶なサバイバルアクションを展開する。軍事戦術や猟銃の取り扱い、野生動物との死闘など、極限状態における身体性と生存能力のぶつかり合いは、劇画時代から続く本格志向の正統な進化形といえる。