循環器内科学の領域では、発症した病気を治す従来型の治療医療から、未病の段階でリスクを検知する予防医学への転換が急速に進んでいる。この潮流を強力に後押ししているのが、目覚ましい発展を遂げる医療・ヘルスケア産業の技術革新だ。
スマートフォンの高精度カメラで撮影した耳たぶの画像をAIが瞬時に解析し、血管年齢や動脈硬化のリスクレベルを算出する次世代の診断サポートシステムなどが臨床応用に向けて実用化段階に入っている。従来は病院での精密検査でしか把握できなかった血管リスクが、日常的なセルフモニタリングによって検出可能な時代へと突入しつつあるのだ。