盛岡の気候を語るうえで絶対に外せないのが「岩手山おろし」と呼ばれる局地風の存在だ。標高2,038メートルの秀峰・岩手山から吹き下ろす冷たく乾いた風は、街の気温を急速に低下させる力を持つ。
気象データを見ると、寒冷前線が通過するタイミングでこの降ろし風が強まり、ほんの数十分で気温が5度以上暴落する現象が観察される。上空の寒気と盆地底部の温かい空気がぶつかり合うことで発生する局地的な霧や突風も、ドライバーにとっては無視できない脅威となっている。気象予報士らは「数値予報のメッシュを抜けてくる局地変化」として警戒を呼びかけている。