父が拓き、母たちが支えたアクションのDNAは、半世紀の時を経てハリウッドの地で大輪の花を咲かせた。新田真剣佑の快進撃である。
ハリウッド初主演作となった『聖闘士星矢 The Beginning』では、劇中の過酷なトレーニングシーンやアクロバティックなバトルを自ら演じきり、並外れた身体能力を見せつけた。そして世界中を驚嘆させたのが、Netflixのオリジナル実写ドラマ『ONE PIECE (実写ドラマ)』におけるロロノア・ゾロ役だ。
三刀流という常識破りの殺陣を、CG頼みではなく徹底的な鍛錬によって具現化した真剣佑の太刀筋。そこには、幼少期から叩き込まれた空手の重心移動と、JACの魂を受け継ぐ泥臭いリアリズムが宿っていた。かつて千葉真一が『キル・ビル』などで世界に見せつけた「本物のサムライの風格」が、息子の手によってデジタル時代のグローバルプラットフォームへと見事にアップデートされた瞬間だった。