1937年、アメリカの老舗メーカー「ホーメルフーズ」の二代目社長ジェイ・ホーメルが世に送り出した「スパム」。豚肉の肩肉とモモ肉をベースにしたこのポークランチョンミートは、第二次世界大戦中の軍用食として普及し、近代における巨大な食品産業の礎を築いた。
一方で、その強烈な存在感と大量の宣伝は文化的なネタにもされた。イギリスの伝説的コメディ劇団による番組『空飛ぶモンティ・パイソン』で、食堂のメニューすべてにスパムが連呼されるコントが大ヒットしたエピソードは有名だ。これが原因となり、無差別送信される迷惑メールを「スパム」と呼ぶ現代のネット用語が生まれたという皮肉な歴史も残っている。