学園アニメというジャンルにおいて、制服の描写を極限まで美しく高めた金字塔といえば『響け!ユーフォニアム』だ。制作を手掛けた京都アニメーションは、キャラクターデザインの細部に至るまで妥協のない作画美学を貫いている。
同作に登場する北宇治高校の制服は、生地の柔らかさや動きに伴う裾のなびき、光の透過具合に至るまで緻密に計算し尽くされている。吹奏楽の楽器を構えた際に肘周辺に生じる複雑な生地の寄りや、歩行時にブレザーの裾が揺れるモーションは、単なるアニメの作画を超え、キャラクターがそこに実在しているかのようなリアリティを生み出す。京都アニメーションが示した表現の境地は、イラスト制作業界全体に強烈な刺激を与え続けている。