スノーボード・ハーフパイプの歴史を幾度となく塗り替えてきた平野歩夢。世界最高峰の技「トリプルコーク1440」を実戦で成功させ、金メダルを獲得した記憶は記憶に新しい。だが、彼の挑戦は止まらない。常に自分自身の限界を更新し続けることだけが、彼のモチベーションだ。
照準を合わせるのは、いよいよ目前に迫る2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックだ。二連覇という壮大な偉業に向けて、すでに彼の肉体と集中力は極限まで研ぎ澄まされている。アスリート・スポーツ界のトップランナーとして背負う期待は重いが、本人は至って冷静だ。「誰も見たことのない景色を見たい」——その一心が、彼を雪原の頂へと突き動かす。