凍らせたゼリーは、一見すると保冷剤の代用品として完璧に思えます。しかし、管理栄養士をはじめとする食中毒予防の専門家からは注意の声が上がっています。最大の落とし穴は「保冷能力の維持時間」と「結露(水滴)」にあります。
一般的な保冷剤はマイナス温度を一定時間キープするように設計されていますが、市販のポーションゼリーは糖分を含むため融点が低く、想像以上に早く溶けてしまいます。さらに、溶ける過程で生じる大量の結露が、お弁当箱内部の湿度を急上昇させます。水分と生ぬるい温度が合わさった環境は、黄色ブドウ球菌やウェルシュ菌といった細菌にとって絶好の繁殖環境。デザートで冷やそうとした結果が、かえっておかずを痛ませる原因になりかねないのです。