なぜ、これほどまでに人間は「遮断」を求めるのか。その鍵を握るのが、脳が意識的な作業をしていない時に活動する「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼ばれる神経回路だ。
最新のFMRI(機能的磁気共鳴画像法)研究によると、画面を眺めたり情報を探したりしている最中、DMNの活動は著しく低下する。しかし、ぼんやりと散歩をしたり、ただ空を眺めたりしている時、DMNが活発に動き出し、過去の記憶やバラバラな知識を再構成して新しいひらめきを生み出すという。つまり、画面に没頭している時間は、脳の「創造的データベースの整理」を妨害しているに等しい。真のブレイクスルーは、意識を外部から切り離した「空白の時間」にこそ訪れるのだ。