現在、建築業界で急速に式台への評価が高まっている背景には、深刻化する高齢化社会と国土交通省が推進するバリアフリー住宅のガイドライン普及がある。日本の住宅における玄関の段差は平均して30センチから40センチ前後存在し、これは高齢者やリハビリ中の膝関節にとって想像以上の負荷となる。ここで式台を一段挟むことで、一段あたりの高さを15センチ前後に抑え、劇的な負担軽減を実現できる。
建設業や住宅リフォーム業の現場では、手すりの設置と式台の導入をセットで提案するケースが標準化しつつある。車椅子への移乗や靴の脱ぎ履き作業が飛躍的に楽になるため、自立した生活を維持したい高齢者層から熱烈な支持を獲得しているのだ。小さな踏み台を置くのとは異なり、床面にしっかり固定されるためグラつきがなく、滑り落ちる危険性を大幅に減らせるのも強みと言える。