「熱がないから病院に行きづらい」「何科のドアを叩けばいいのか見当がつかない」という声は非常に多い。厚生労働省が推進する地域包括ケアの枠組みや、日本プライマリ・ケア連合学会および日本内科学会の診療指針を考慮すると、初診選びには明確なロードマップが存在する。
まず、どの臓器が悪いのか特定できない段階では、幅広い内科的鑑別が可能な「総合診療科」または「一般内科」の受診が最善の選択肢となる。血液検査、尿検査、甲状腺ホルモン測定、心電図検査などを一括して行い、貧血や内分泌疾患、肝腎機能異常などの器質的要因を洗い出すためだ。
各種検査で数値に異常が見当たらないにもかかわらず、強い悪寒や疲労感が続く場合、自律神経の過緊張やストレス反応を疑い「心療内科」へのステップアップを検討する。身体症状として現れる精神的負荷を専門的にケアすることで、劇的に状態が改善する例は珍しくない。婦人科系ホルモンの乱れが疑われる40〜50代であれば、初期段階から婦人科を併受診するのも合理的だ。