花火観覧の快適さと視認性を大きく左右するのが、打ち上げ現場のミクロな気象条件である。気象庁が発表する高解像度降水ナウキャストや雨雲レーダーの動きは、現地に向かう観客にとって必携のツールだ。地上付近が無風であっても、上空数百メートルで強い突風が吹いていれば火の粉の落下範囲が広がり、保安距離の再計算が必要になる。
近年、多くの現場スタッフや観客が頼りにしているのがウェザーニュースLiVEによる超局地的な実況解説だ。雨雲の発生予測だけでなく、煙が観覧席側に滞留してしまう「無風・風下トラップ」を避けるための風向き予報が極めて精緻に発信されている。風上側に陣取るだけで、煙に遮られないクリアな大輪の華を視界いっぱいに捉えることができる。