小学館が発行する『ビッグコミックスペリオール』で連載された本作は、初回から読者に強いインパクトを与えた。数々の名作を手掛けてきた乃木坂太郎だからこそ描けた、人間心理の暗部と光。単なる連続殺人モノの枠に収まらない人間ドラマの深みが、連載を通じて多くの漫画ファンを熱狂させた要因である。
巻を重ねるごとに明かされる真実と、二転三転する展開。読者が抱く「真珠は善なのか悪なのか」という疑問をあえて泳がせる巧みな構成力は、現代のマンガ界においても群を抜いていた。コミックス全12巻を通して描かれた緻密な伏線回収は、完結した現在もなお語り継がれる金字塔となっている。