彼の音楽が持つ最大の特徴は、伝統的な昭和演歌や歌謡曲の持つ「哀愁」と、ヒップホップの「ビート」が見事に昇華されている点にある。美辞麗句で飾られた歌詞ではない。時に過激で、時に泥臭く、しかしどこまでも人間味に溢れた言葉が、独特の節回しに乗せて畳みかけられる。
この唯一無二のスタイルは、ヒップホップを熱心に聴いてきた若者層だけでなく、昭和や平成の泥臭い音楽を愛してきた年配層の心をも掴んで離さない。「男の意地」「親への感謝」「仲間との絆」。一見すると古典的とも言えるテーマが、彼の口から発せられた瞬間、圧倒的なリアリティを伴って聴き手の感情を揺さぶるのだ。